雑音を纏いながら。 -309ページ目

育つ雑草

shine


彼女こそ、ミューズだと私は思う。


鬼束ちひろ。


私は、彼女をずっと待ち続ける。


「月光」の鮮烈なインパクトから、「育つ雑草」の遣り切れないほどの悲しさまで。

鬼束は、私の心の襞を少しずつ埋めてくれる。

眠れない夜も、泣けない夜も、静かに彼女の歌声を聞いた。


活動を休止してから、長い時が流れたような気がする。

でも、私は彼女を忘れない。

決して、色褪せない言葉たちと、空へも届くその声を。


育つ雑草  鬼束ちひろ

01.育つ雑草

いろいろな意味で、裏切られた、と感じた。

貴方はまだ、死んでいない。そう、生きているよ、と。

レコード会社移籍や、喉の手術を乗り越えた貴方を、私は待っているから。

その、悲痛な叫び声も、私の耳に届いてる。

ただ、悲しいだけの毎日だけれども、歌を歌う貴方を私は待っている。


02.Rainman

優しいメロディに、切ない歌詞。

ピアノは鬼束自身が弾いていて、とてもリラックスしていた。

大きな傘で、私を家まで送って。

悲しい雨はやまないし、肩が濡れてもどうしようもできなくて。

だから、傍にいて、Mr.Rainman。

レインマンは、貴方の傍にいてくれるの?


「ビートルジュース」

大好きなティム・バートン監督作品。
高校2年生の時の遠足で行ったUSJで、ショーを見たような?
同じ柄のポスト・カードを記念に買ったような?そんなジャケット。

ビートルジュース
監督:ティム・バートン   1988年/アメリカ/92分
原題:BEETLEJUICE

<ストーリー>

死んでしまったカップルが、自宅に引っ越してきた家族を追い出そうと四苦八苦。

お騒がせ幽霊のビートルジュース(マイケル・キーマン)と、

彼らが見えるリディア(ウィノナ・ライダー)とで繰り広げられる、

お祭りのような、楽しいホラー・ファンタジー・コメディー。




死んでゴーストになったカップルは、

遊園地にアルバイトに来て、売り子さん志望だったのに、

お化け屋敷に無理矢理配属されてしまって、困り果ててる、って感じだった。

脅かすにも、お客さんを喜ばせてしまっている。


ビートルジュースは、ずーっと躁でハーイテ-ンショーン!

リディアは、病的に青白い顔と大きな瞳で、カップルと仲良くなる。

ほんと、ウィノナは可愛い。

ブルネットの髪が、彼女の美しさを引き立てていた。


バートンの頭の中が、すごいことになってる!

細かい設定や、小さな脇役も彼の頭の中から登場している。

Tim Burton


HARRY BELAFONTEの歌も良かった!

一緒にダンス・ダンス・ダンス。

ベスト・オブ・ハリー・ベラフォンテ

厳粛な食事会の最中にみんなが踊り出してしまう「DAY O(バナナ・ボート)」。

そしてエンディングは楽しく「JAMP IN THE LINE」!

あまりにも楽しいので、思わず買ってしまった。

バートンの次回作「チャーリーとチョコレート工場」も、

今から、すごーく楽しみにしている(秋公開なんだけど・・・)。

遥かなる地に思いを馳せる。

そもそも、なんでフランス語かというと、「アメリ」である。

あの映画から、私の世界の色が変わった。

オドレイ・トトゥを目指す毎日。小さな悪戯は、頭の隅で考えるだけだけど。

「愛してる、愛してない・・・」愛と狂気は紙一重で、私もアンジェリクに通じる思いがある。

「スパニッシュ・アパートメント」ふむむ、オドレイ出番少なし。

ジャン・ピエール・ジュネ監督も好きになり、追いかけた。

「ロング・エンゲージメント」も、とても良質でファンタジーなラブストーリーだった。

彼女ら彼らの話を、自分の耳で聞き取りたくなった。


4月からTVとラジオで勉強し始めて、面白さに気付いた。

rだ。

「アメリ」でも、会話に何度もッカックワッハと、なんだろ?みたいなのがあった。

正体は君だ、r。

私のフランス語への愛情は日増しに募り、ついに学校を探してきた。


「Bonjour」

「je m’applle Chie」

ほんの些細な会話をちゃんと覚えていることが嬉しい。

家でも積極的に「Merci」。


私の何処かで、新しい扉が開かれたらしい。

週に度のレッスンが、私の生きる糧となっていく。

黄色

ホームステイ。

私は今年中に、フランスに渡る。


まっさらな目標は、自転車のペダルを強く漕がせる。

旅立ちの日取りは、夕食の献立を楽しく考えさせる。


私は、この狭い日本で縮こまっている私を、解放させてあげたい。