波間にて
意識してセーブするのと、
根っこからロウテンションなのとは、やっぱり違う。
低いひくいテンションのまま、久しぶりの学校。
夏休み明けの子どもみたいな、不安な気持ちを抱えたまま、
うまく寝つけず、夜中に何度も目が覚めて、テスト中みたいだと思う。
でも、もう子どもみたいに、学校に行き渋ったりはしない。
休んだら、後々もっと行きにくくなること、行きたくなくなること、知ってるからね。
久しぶりに会うみんなは、元気で瞳はきらきら、若いほっぺはぴかぴかしていて、
本当に、眩しいくらいです。
1年前の春は、どうしてたんだろうって思うけど、
1年前は、みんな知らない他人だったから、かなり距離を置いてたんだ。
今は、みんな知ってるクラスメイトで、
中には、仲良くなった子もいて、距離を置くのもはばかられるかなとか、またもやもやと悩む。
でも、ドタキャンはダメだ…と、丁寧に食事のお誘いを断る。
そしてまた、断ったことに落ち込みそうになってたら、相次いでメールが届く。
>誰でも、曇りの日ってあるから、気にしないで!大丈夫よ。
>あんまりいろいろ気にしすぎないで、もーまんたい!
なんとも心強くて、ほろっと泣きそうになる。
1年付き合ってみて、私が相当めんどうなキャラクターだということも、
今までいろいろありました、ということも話していて。
全部がぜんぶ、きっちり伝わったわけじゃないだろうけど、
なんとなくわかってくれてるのかな、と感じられるのって、とってもありがたい。
>また、ぼちぼち復調します。
そう返信して、自分にもそう言い聞かせる。
ずっと同じように、落ちてるわけじゃないってこと。
不安はぼんぼん募るけど、なんとかなる。たぶん。
今は、この波間に漂っていよう。