リレー
私は強くない。いつもそう思う。
この頃は、そう弱くないかもしれないって感じています。
それから、それも悪くないって。
震災から、もうすぐ1年。
1年の間に私はなにができたかな、と振り返ったら、
本当になにもできていなくて、
自分のことにかまけて、気づいたら時間だけが過ぎていました。
春休みになって、久しぶりにフロイデの映像を見て、
また、がんばらなきゃって勇気が少し湧いてきました。
最近、テレビでもよく被災地の映像を見かけます。
被災していない私でさえ、目をつぶって夢であってほしいと願ってしまう。
でも、夢でも映画のワンシーンでもなくて、今も続く現実で。
テレビには映らないたくさんの場所で、
たくさんの人が、まだずっとつらい思いを抱えている。
荷物が多いときは、隣の人に半分持ってもらったらいい。
でも、隣の人も荷物をたくさん持ってるときはどうしたらいいんだろう。
ほんとなら、私がすぐに隣に並んだらいい。
心配してるって思うだけじゃ、
誰もお腹はいっぱいにならないし、安心して眠れるわけでもない。
そう思ったりもします。
私が、小さなことをしてるだけで、なんになるんだろうって。
だけどまず、私にとって隣の人の心に寄り添えたら。
大きなことはできないけれど、私にもできることはあるはず。
いつも、そう思ってる。
ちょっとずつだけど、気持ちを届けられますように。
リレーみたいに、その気持ちがつながっていきますように。
1年前、祈るような気持ちで見た菜の花が、また黄色い花を咲かせています。